競馬は、賭け事の代名詞ともなり、遊びごとと嫌う人もいますが、収支をしっかりつけ分不相応な買い方をしないでおけば週末の楽しみとして、「普段は一生懸命働く」という糧ともなるのです。
かの有名な「寺山修二」という人物は、わずか47年という短い生涯の中で、詩人、歌人、劇作家、演出家、映画監督など、さまざまな分野で活躍した天才芸術家で、1950年年代から1980年代前半にかけて、さまざまな文芸作品を発表していた方ですが、彼も競馬に魅せられたひとりです。そして、人生を競馬になぞらえた独特な言い回しで、競馬の素晴らしさ面白さをわたしたちファンに発信してくれました。「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩である」という寺山修二の言葉には、心うたれるものがあるのではないでしょうか?
競走馬が活躍できる時期は、ほんのわずかな期間となります。そんなごく短い間にさまざまな形で活躍する名馬たちのきらめきをご紹介できればと思います。「この馬の特徴は?」「デビュー戦はいつ?」、また、競馬ファンであれば「知っていればおもしろいかも」といった情報も掲載してみました。
そして、競馬ファンでなくても、「その馬名なら知ってる」と言われるほどの、時代と走った名馬達、昭和の時代に活躍した競争馬たちについて「今の賞金にしたらいったいどのくらいの賞金を獲得していたのか」も調べてみました。規定も時代と共に変わってきています。取れるであろう賞金額も変わっていたに違いありません。それらもご紹介したいと思います。どうぞ楽しみながら読んでみてください。
キタサンブラックは歌手北島三郎が馬主の元JRAの競走馬で、2017年の有馬記念を最後に引退したサラブレッドです。生涯の通算成績は20戦12勝で獲得賞金は18億7,684万3,000円。父:ブラックタイド、母:シュガーハート
生まれは北海道沙流郡日高町のヤナガワ牧場です。そのヤナガワ牧場と半世紀の付き合いがあるという日本を代表する演歌歌手の北島三郎が「目も顔も男前で惚れた」「顔が二枚目。僕とよく似ている」という理由で購入し馬主となりました。
初のレースとなった2015年1月31日のメイクデビュー東京3歳新馬戦でデビューし、勝利しました。3戦目で早くも重賞である皐月賞トライアル・スプリングステークスに挑戦。まさかの3連勝を飾り、皐月賞への出走権を獲得した。
その後、菊花賞でのG1初勝利を皮切りに、2016年の天皇賞(春)とジャパンカップ、2017年の有馬記念と天皇賞(春・秋)と大阪杯を制し、JRA最多タイのG1 7賞をあげた。獲得賞金は歴代最高の18億7,684万3,000円を記録した。
2018年1月7に京都競馬場で引退式が行われ、翌日の8日付けで競走馬登録が抹消され、完全にサラブレッドとしては幕を閉じました。